(The River)
監督:ジャン・ルノワール
1951年・米・105分
製作:ケネス・マッケルダウニー
監督:ジャン・ルノワール
原作:ルーマー・ゴッテン
脚本:ルーマー・ゴッテン、ジャン・ルノワール
撮影:クロード・ルノワール
助監督:サタジット・レイ
出演:
パトリシア・ウォルターズ、エイドリアン・コリ、ラーダ、トーマス・ブリーン、アーサー・シールズ
フランス映画の巨匠、ジャン・ルノワールのアメリカ時代の作品。
1940年からアメリカでも映画を撮るようになったルノワールの、インドを舞台にした映像の美しさが圧倒的な印象の作品で、ルノワールにとっては初のフルカラー映画。
インド・ベンガル地方で製麻工場の英国人支配人の娘ハリエット、英国人工場長の娘ヴァレリー、隣人のアメリカ人ジョンのインド人との間の娘メラニー、その3人の娘が、ジョンの甥である第二次世界大戦で負傷し片足を失ったアメリカ人大尉のジョンと出会うことによって恋心に目覚めてゆき、三人三様の心象を描いてゆくストーリー。
助監督がサタジット・レイ。それが映画史におけるこの映画の存在意義かも。
映画史という大河が、ルノワールからレイへ、つまりフランスからインドへ流れ込んだ瞬間がここにあります。
当時インドの情景をフルカラーで撮った映像がどれだけあったのかはわかりませんが、インドの風景を、そしてガンジス河を撮りたいというルノワールの意思が前面に出た作品と言えるでしょう。
ストーリー的にはあまり面白くないです。少女たちの萌えている心象が微笑ましくもあり、苦しくもあり、また大尉ジョンのどこがいいのかまったく理解できない不可解さと相俟って、感情移入ができません。唯一、ハーフのメラニーの立ち位置が興味深い程度。
ただし途中で挿入されるクリシュナとラーダの逸話の映像は、ルノワール的な世界を創出しています。特にメラニーのダンス・シーンは必見。
そしてアメリカ資本でフランス人監督がインドで撮影し、植民地経営している英国人一家、戦争で負傷したアメリカ人、アメリカとインドのハーフの娘が登場するということで、この映画の主題が曖昧な印象を与えているのもマイナス・ポイントかな、と。もっと掘り下げるべき主題を定めて焦点を絞れば、もっと素晴らしい映画になったと思います。
でも、主人公はガンジス河だと思えば、それはそれで納得ゆくのかも知れませんね。
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http://junn-chang-cinema.seesaa.net/article/101386343.html
by junn-chang, Jan.8, 2009
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